訂正したときの訂正印はどう押すか
文書を訂正しても、
かならずしも「訂正印」を必要とするものではありません。
このことは、自分のメモや下書きに
訂正印を押さないことからもわかると思います。
訂正印が必要な文書というのは、
その人が作った文書で、その内容を証明したり、
承認したりして、その承認のしるしとして
記名押印などがある文書です。
訂正することができるのは
文書の作成者です。
文書の作成者が「間違っていたから訂正した」と
いうことの証明のために用いるのが訂正印です。
◆訂正印とは文書の内容を訂正した証明
訂正印は作成した文書を
訂正したときに、その文書を作成した人が、
文書の内容を訂正したものであるということを
証明するために押す印です。
文書を作成中でも、
すでに書き終わった文書でも、
訂正したいということが出てくる場合があります。
すでに書いてしまってあるので、
書き加えたり、削ったりして、変更するしか方法がありません。
また誤記や内容を変えたいという場合もあります。
これらの場合に「全文を書き直す方法」と
「訂正」ですます方法があります。
文書を直すところが少ないときは、
文書に変更を加えて訂正印で
処理することが一般的です。
というのは、多くの場合、
訂正でなくすべてを書き直すとなると、
契約などのとき、当事者が二人以上集まったのに、
もう一度日程を組まなければならなくなるという
不便が起こります。
また、時間的に限界があることもあります。
そ訂正という形で処理します。
◆訂正の仕方と訂正印
訂正の仕方には
別に定めがあるわけではありません。
しかし、訂正印を悪用して文書が
不当に改ざんされないような訂正の仕方が望ましいわけです。
通常は、
訂正をしたところに訂正印を
押すという方法によりますが、
欄外に「○字削除」「○字加入」と記入し、
ここに訂正印を押す方法もあります。
また、この二つの方法を併用して使うこともあります。
というのは、欄外の訂正印だけですと
訂正したところが明瞭でなく、
他の部分の訂正にも利用でき悪用されることもあるからです。
そこで、さらに訂正印を悪用されないために、
公証人が使っているように、
「○行目○字削除、○字加入」というようにします。
正は、文書の作成当事者全員が
訂正印を押す必要があります。
訂正には、違う内容に変わったことを認める
承認印としての訂正印が必要です。
ですから、
訂正がないのに捨て印を押すことは、
訂正印をあらかじめ押すということなので注意しましょう。
次は・・・●●●の部屋!!!