ようこそ法律の館10号室(訂正印の部屋)へ


訂正したときの訂正印はどう押すか


◆訂正印が必要な文書


書を訂正しても、

かならずしも
「訂正印」を必要とするものではありません。

このことは、
自分のメモ下書き

訂正印を押さないことからもわかると思います。





正印が必要な文書というのは、

その人が作った文書で、その内容を証明したり、

承認したりして、その
承認のしるしとして

記名押印などがある文書です。





正することができるのは

文書の作成者です。

文書の作成者が
「間違っていたから訂正した」

いうことの証明のために用いるのが
訂正印です。







◆訂正印とは文書の内容を訂正した証明


正印は作成した文書を

訂正したときに、その文書を作成した人が、

文書の内容を訂正したものであるということを

証明するために押す印です。





書を作成中でも、

すでに書き終わった文書でも、

訂正したいということが出てくる場合があります。

すでに書いてしまってあるので、

書き加えたり、削ったりして、変更するしか方法がありません。

また誤記や内容を変えたいという場合もあります。

これらの場合に
「全文を書き直す方法」

「訂正」ですます方法があります。





書を直すところが少ないときは、

文書に変更を加えて
訂正印

処理することが一般的です。

というのは、多くの場合、

訂正でなくすべてを書き直すとなると、

契約などのとき、
当事者が二人以上集まったのに、

もう一度日程を組まなければならなくなるという

不便が起こります。

また、時間的に限界があることもあります。

訂正という形で処理します。







◆訂正の仕方と訂正印


正の仕方には

別に定めがあるわけではありません。

しかし、
訂正印悪用して文書が

不当に
改ざんされないような訂正の仕方が望ましいわけです。





通常は、

訂正をしたところに
訂正印

押すという方法によりますが、

欄外に
「○字削除」「○字加入」と記入し、

ここに
訂正印を押す方法もあります。

また、この二つの方法を併用して使うこともあります。





いうのは、欄外の訂正印だけですと

訂正したところが明瞭でなく、

他の部分の訂正にも利用でき悪用されることもあるからです。

そこで、さらに訂正印を悪用されないために、

公証人が使っているように、

「○行目○字削除、○字加入」というようにします。





正は、文書の作成当事者全員が

訂正印を押す必要があります。

訂正には、違う内容に変わったことを認める

承認印としての訂正印が必要です。





すから、

訂正がないのに捨て印を押すことは、

訂正印をあらかじめ押すということなので注意しましょう。


次は・・・●●●の部屋!!!


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