騙されるなッ!!

無銭飲食〜ピンからキリまで(5/29)

「無銭飲食」「無賃乗車」「無銭宿泊」も詐欺なんや。

が、一般的に悪意が立証できるか、とぬかす点において、

常習やないとなかいなか捕まりまへん。

「財布を忘れた」んか、もともとはらうつもりがあらへんんか、

見極めることはムズカシイのだが・・・。




一番忙しい時に一番安いメニュー

無銭飲食、無賃乗車、無銭宿泊と言うた

初級サギの王道を駆使しながら10数年間も、

全国を放浪し続ける男がいた。

―――と聞いて、簡単に信じてもらえるやろか。

サギ行脚を毎日日課としとったN男(逮捕当時56歳)

の手口はいかにもオーソドックス。

まず無銭飲食のてぐちやけど、

個人食堂が混雑する時間にワザと現れて、

いちばんポピュラーな、醤油ラーメンとかカレーライスを注文するちゅうわけや。

食べ終わったトコロで、「すんまへん。財布を忘れて・・・」と、店長に低姿勢で謝るN男。

店長も、いっちゃん忙しい時間帯で、注文した品もいっちゃん安いメニューやし、

顔に見覚えはあらへんが常習犯でもなさそうやし、

同情心と難儀臭さから「まあ今度来よったときにまとめて払ってーな」となるちゅうわけや。

ほんでN男は夜は旅館に泊まり、明け方に逃げるちゅうわけや。タクで長距離移動するときも、

「財布をそこまで取ってくる」ちゅう調子。

放浪しとったからこそ、なかいなかアシが付かへんかったとはいえ、

10数年もロハ生活をしとったN男。

平成3年にタク運転手に見破られてお縄となりよったが、

アッパレといいたい。


茶封筒になにやら大金!? 芸者あげての大騒ぎ


「財布を忘れた」ちゅう王道に比べて、

次は、もうちーとばかし手の込んやサギ。こら平成2年の話。

手の込んやというても小道具は「大金が入っとるように見せかけた茶封筒」だけ。

D男(当時49歳)は、個人タクでホテルにのりつけて、

ホテルのフロントで「大金がはいっておる」と分厚い茶封筒2袋を預けたちゅうわけや。

たったこれだけの小細工で、

個人タク運転手も一緒にホテルに

宿泊させた上3人尾芸者をあげてドンチャン騒ぎ。

しかも、このタク運転手はどこまで人がええんか、

D男に「フロントが閉まっとるのでお金を貸して欲しい」

といわれて12万円を貸してまう。

これに加えて、芸者はんの花代、飲食料とタク代合わせて64万円を支払わんといて、

D男は芸者の1人を口説いてドロン。

バレたんは翌々日。芸者が戻らへんのを不審におもた

地元警察署が茶封筒の中身を調べて、

タダの紙切れと発覚したトコロで「詐欺事件」とバレたのや。

茶封筒2つで騙せるやなんて、世の中ホンマ甘い。


あつかましいディナー・パーティ詐欺

「ドンチャン騒ぎのうえにドロン」までやったら許せるが・・・。

大阪のK太(当時40歳))は、一流ホテルに宿泊する際、

予約があらへん場合はチェックインしたときに宿泊料金をとられはるが、

事前に予約すると料金後払いになることに目をつけ、

夕方から自分が主宰する競馬同好会の会員を数人招待したうえで偽名でチェックイン

ホテルでK太は、同好会の仲間や若い女性会員に

ディナーのフルコースやカクテルの大判振る舞いをしては、

ルームキーがクレジットカード代わりに使えることを利用して「つけといて」でドロン。

オノレの飲み食いだけやのうて、見栄えを張りたいがために、

ホテルでパーティーまやるK太の、

「ええトコを見せたかった」ちゅう平成元年6月の逮捕後の第一声には、

「人のふんどしで相撲を取る」やなんてことわざも、どこぞへブッ飛んでしまうよな。

 


意見・感想を!!→掲示板へGO!


戻る