小切手というのは一般に預金と同じといわれています。
しかし、小切手も銀行が振り出す預金手形の場合は別として、
現金と同じというわけにはいきません。
ですから小切手でも不渡りがあるので、
支払いが小切手だから信用があると思ってはいけません。
小切手は一定の要件が欠けていると
小切手としての効力がないことになっています。
小切手を受け取るときは、
要件が充たされていることを確認することが必要です。
一定の要件というのは次のとおりです。
(1) 小切手であることの表示
(2) 一定の金額を支払ってほしいという単純な委託
(3) 支払人
(4) 支払地
(5) 振出日、振出地
(6) 振出人の署名
小切手にこれらの要件のうちの支払地の記載がないときは、
支払人の名に付記された地を支払地として扱い、
この付記がないときは、
振出地を支払地として扱って有効な小切手になります。
また、振出地の記載がないときも、
振出人の肩書地を支払地として扱って有効な小切手ということになっています。
署名については記名押印も署名と同じに扱うことになっています。
実務では、署名だけで扱うもの(パーソナルチェック)と
記名押印だけで扱うもの(通常の小切手)がありますので注意して
ください。