●これであなたも仲間入り
シロウトのためのサギ師入門

実際に行われた詐欺の数々!仙人、緊急調査報告!
決して騙されてはいけない。世の中、そんなに甘くない!
でも・・・いざ、騙されるぐらいなら、騙す?困ったときのサギだのみ!

■巨額融資系(11/21)  ■結婚サギ系(11/28)  ■訪問(点検・生保)系(12/6)

■通りすがりの寸借系(12/12)

■巨額融資系-話は大きければ大きいほど信用される- (11/21)

「M資金」だろうと「昭和天皇のご落胤」であろうと、初老の上品そうな顔立ちで、身に付ける服や小物はすべて超一流品で盛装。ヤマッ気のある商社マン風の金時計や指輪なんてもちろんしない。

それでゆっくりした口調で、物腰ゆるやかに切り出そう。「信じがたいお話でしょうが……」と。次に「ユダヤ財閥が」「信玄の宝」「ペンタゴンから3兆円」と途方も無くデカイ話をする。

もちろん「御前さま」は領収書も、印鑑も持たない。アシが付くようなものは残すべからず。

仙人:
「携帯やノートパソコンは、頭の良さそうな若い秘書に持たせる。日本語のできる外人の女なんかだと最高だね」

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■結婚サギ系(11/28)

?仕事のできる結婚サギ師

発覚した結婚サギの90%は男だ。30代後半の男が30代前半の女性をだますパターンが圧倒的に多い。

男が自称する職業はパイロットとかプロのダイバーとか、通信社のカメラマンとか国連職員。高級取りで、非番があっても怪しまれなくて、彼女が仕事の現場を見ることができないってわけだ。仕事のデキる奴を装ってホテルからあちこちへ電話する。

「帝国ホテルの孔雀の間で」とか、「来週はLAで」とか。服装のセンスもバッチリ。これで結納金や結婚指輪や新居にかこつけて、バンバンお金を出させちゃおう。

?不幸をちらつかせる女サギ師

女結婚サギ師の主流は37〜42歳くらいだけど、実年齢より10歳前後若く見せよう。化粧は地味なんだけど、なぜかエッチっぽくて、それでいてちょっとカゲのあるおばさんが、しょぼくれた独身サラリーマンや田舎の農家の長男に貢がせる。

被害者は、カッコ悪くて届けられないから安心だ。
「今日は、あなたにプレゼントされた口紅を塗ってきました」なんて言いながら、3回〜4回会ってもヤラせてやんない。白いハンカチをかみながら「あなたしか頼る人がいないの」とすがる。

仙人:
「あんまり美男美女だと、話にリアリティーが出ないから逆にダメ。清潔感とか誠実さを感じさせて、不快感を与えない顔なら大丈夫。法律は家庭と恋愛には不介入というのが前提だから、結婚詐欺は立証するのが難しいんだよね。詐欺なのか婚約不履行か見極められないから。でも自分が結婚してたら、だます意思が明らかだから、「一発でアウトですよ」

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■訪問(点検・生保)系(12/6)

?制服を着た男は立派に見える

男性の訪問系の場合、100%が形から。ずばり制服サギだ。
有名なのは「消防署の“方”から来ました」っていうの。消火器を売りつける。公的な点検員のフリをして、ガス漏れや漏電、水道漏れと称しては、5000円くらいの点検代やら報知器代をかすめ取っていく。

彼らの必須アイテムはなんと言っても制服。警察官の制服以外は、入手はカンタン。点検員の作業服なんて、似たようなのが作業服専門店に売っている。でも消火器の点検にわざわざ消防士風の服や、保健所から白衣で来たなんて、よく考えればヘンなんだけどね。あとはメガネ。訪問系のばあい、顔の印象がニブるようにする。他には名刺や、それなりの使い古したような工具や小道具だよね。

?世話ズキなおばさん  老人にイロ仕掛け

女性の訪問サギ師は、生保レディーや「老後の蓄えを活かしてあげる」的なシルバーライフものが多い。
「高齢者用公団に当たりましたよ」とか「今年から郵貯が有利なシルバーになりましたよ」と、それなりのパンフ片手に、パーマのグラマーなオバサンが現れる。家に上がり込んで、肩を揉んでおっぱいを背中に当ててみたり、掃除してあげたり、お風呂で背中まで流してあげる。これで老後の蓄えの入った預金通帳を印鑑ごと頂いちゃおう。

仙人:
「白アリ駆除なんて、白アリを隠し持って点検にやって来るからね。訪問系のサギを防ぐには、その場で返事をしないこと。『家族と相談してから』ということにして、身元を確認すること。

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■通りすがりの寸借 系(12/12)

?アイデアは超一流  金額は超セコイ

寸借系の場合、男ならいかにも近所のいいおじさんって感じ。よくいるじゃない、日曜日に少年サッカーチームのコーチとか無償でやっている人。テキパキ働いて話のテンポもいい。服装はその場に応じた格好をする。
御祝儀サギの場合、結婚式場で親族の振りして、「いつも○○がお世話になってます」みたいなことを言って、頃あいを見計らって、「疲れたでしょう。私がお金は見ていますから、中に入って料理でも食べてください」などと世話を焼き、そのまま持ち逃げしたりするのがよくあるテ。葬式の香典サギ、選挙事務所の献金サギも同じパターンでいける。
セコイ金額のサギは、アイテムにはこだわらない。一発勝負のアイデア商売だからね。

?第一印象にかける女寸借サギ

女性の寸借サギは男性と違って笑顔がよく似合うというより、気マジメタイプ。   髪型、服装のセンス、靴、靴下も清楚なイメージ。
何しろ、おとなしそうな第一印象が特徴である。地域のお祭りの模擬店や福祉バザー、子供の祭りなんかで若奥さんに化けて「店番はいりま〜す」といって売上をゴッソリ持って行く。ダサめのエプロンなんかをして、まわりのオバサンにまぎれるのがコツ。目立つオンナはダメだ。

仙人:
「名簿なんか作って、『お隣さんにも……』と住宅街を回れば効果的。寸借サギってのは、まず訴えられないよね。被害届書くなんて面倒だもの。警察の対応も悪いしね。たいした金額じゃないと、下手すると届け出たこっちが犯人のような扱いされるから」

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