PART1 賢いお金の貯め方・増やし方
10.
基本は「入るを図り出るを制す」にある(10/17)

お金を貯める原則は、自分の収入の範囲でお金を使い、なおかつ貯金もする、ということにつきます。

この原則を踏みはずし、墓穴を掘っている人を見ていると、自分の収入のお金を使い果たし、足りない分は借金で穴埋めして、それが積もり積もってどうにもならなくなる―このようなケースが多いものです。

お金のことで苦しむのは、あまり賢いことではありませんし、そんなことは望みたくもありません。しかし、私たちの人生は「一寸先は闇」といわれるように、いつ、どんなことでお金が必要になるかわかりません。ですから、日頃の生活の中で、できるだけ堅実に、そして計画的なお金の使い方・貯め方をしていかないと、肝心なときに困ることになります。

借金づけの人などは、あちこちに不義理を重ね、もはや借りるところがなくなり、サラ金からお金を借りまくり、挙げ句の果てに事件を起こすのです。自分の人生の中で、充実した生き方ができるか、いつもビクビクした生活を送らなければならないかは、あなたの心がけ一つです。

大切なことは、自分の能力以上のお金は使わないことです。先が見えない世の中ですから、できるだけ質素に暮らし、貯金をし、いつ、どんなことがあっても「さあーこい」というような態勢にしておかなければなりません。 それができないと、いつもビクビクした生活をしなければならないことになります。そんな暮らし方は、けっしてすすめられません。

この世の中で、幸せになれるかどうかは「自分との戦いに勝つ」ことです。つまり、自分の欲望やわがままに流されず、あくまでも堅実に生きることが、結果的に「これでよかった」と思えるようになるのです。

世の中には、いつも被害者意識の固まりのような人がいますが、それは間違っています。他人が我慢しているときに、好き勝手な生き方をしている人が、いつも困ることになるだけです。他人のせいではありません。まさに自業自得の結果です。

幸せな人生を送りたかったら、そのための努力と我慢が必要です。好きなことをやり放題では、辛い人生しか待っていません。

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