PART1 賢いお金の貯め方・増やし方
2.
お金に対する計画性は行き方にも影響する(9/21)

日本は、これから大きく時代が変わります。
いままでは、毎年必ず給与は上がり、少し頑張れば、何とかやっていけました。ところが、日本の経済が壮年期から老年期に入り、ほとんどの家には、電気製品はじめないものはないくらいになってきました。もはやそんなにものが売れたり、会社がどんどん儲かる時代ではありません。このことは、あなたにとっても他人事ではなく、きわめて身近で、重大な問題なのです。

そのために、お金を計画的に貯蓄する、使うということを習慣にしていかないと、後で大変困ることが起きてきます。私たちは、自分の食べるものは切り詰めても、付き合いをやめることができません。それにはお金は必要です。「寿貧乏」などといわれるように、人とまともな付き合いをしていくには、お金がかかるものです。とくに若いときには、お金は大して入らないのに、出ていくものが多いのです。

それをいままでは親などに頼っていましたが、社会人になれば、逆に「家にお金を入れなさい」といわれる立場になり、そんなに甘えは許されなくなります。

大切なことは、入ってくるお金がいくらであろうとも、その中で付き合いもし、一度にどっとお金が出るときなどに備えて、ある程度のお金は貯めておかなければ、心細いだけでなく、大恥をかきかねないのです。

お金に対して計画性のもてる人が、自分の人生の設計をしっかりとできる人です。そうでないと、いつでも「困った。お金が足りない」ということで悩まなければなりません。お金ははっきりいって、いくらあっても足りないものなんです。

自分の金銭感覚はできるだけ計画的に、質素にしておくほうが、いざという時に困らなくて済むのです。

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