PART1 賢いお金の貯め方・増やし方
8.
ギャンブルはほどほどにする(10/10)

「お金というのは、一回の勝負で、ドーンと儲かるものではありません。そんなことが仮にあるとしても、その確率はきわめて低いものです。

競馬、競輪、競艇、パチンコなどは、あくまでも遊びです。ですから、全部すったとしても、「ああ、今日はスリルがあって楽しかった」「一日、楽しく遊んだな」というくらいの気持ちでやるべきです。

間違っても、競馬や競輪でお金を貯めようとか、借金を返そうなどと考えてはなりません。なぜなら、お金を得るのは、そんなに簡単なことではないし、だいたい確率が悪すぎるからです。

では、何が確率がいいかといえば、働いてその給料から貯金をすることです。これは、間違いなく増えていきます。

ギャンブルのように「万に一つの可能性」に賭ける、まさに奇跡を願うのは、徒労に終わるのが明らかです。そんな可能性を求めている人が、借金地獄に落ち込んで、どうにもならなくなってくるのです。ギャンブルはあくまでも遊びでしかありません。元金の保証はないし、必ず儲かるということもないわけです。お金を貯める鉄則は、危険、つまりリスクが少ないものでなければならないのです。

さらにいえば、利息は少なくても、自分が預けたお金、元金だけは貯まっていくようなものでないと、お金はけっして増えません。これは間違いない事実ですから、いま、ギャンブルに夢中になって、サラ金に手を出している人は、早く気がついて方向転換をはかってください。

何回もいいますが、コツコツ貯金をして家を建てた人は、この世の中にいくらでもいます。しかし、ギャンブルで家を建てた人はいないのです。

その反対に、ギャンブルで家を売ったり、取られたりした人はいくらでもいます。それがギャンブルの「落とし穴」なのです。そんなギャンブルに心を奪われているうちは、賢くお金を貯めたり、目標を達成するような生き方はできません。あくまでも地道に努力することが大事なことです。

お金を貯めることとギャンブルをやることは、まったく正反対の行為です。結局、ギャンブルにうつつを抜かす人は、お金に縁のない人です。

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