「お金というのは、一回の勝負で、ドーンと儲かるものではありません。そんなことが仮にあるとしても、その確率はきわめて低いものです。
競馬、競輪、競艇、パチンコなどは、あくまでも遊びです。ですから、全部すったとしても、「ああ、今日はスリルがあって楽しかった」「一日、楽しく遊んだな」というくらいの気持ちでやるべきです。
間違っても、競馬や競輪でお金を貯めようとか、借金を返そうなどと考えてはなりません。なぜなら、お金を得るのは、そんなに簡単なことではないし、だいたい確率が悪すぎるからです。
では、何が確率がいいかといえば、働いてその給料から貯金をすることです。これは、間違いなく増えていきます。
ギャンブルのように「万に一つの可能性」に賭ける、まさに奇跡を願うのは、徒労に終わるのが明らかです。そんな可能性を求めている人が、借金地獄に落ち込んで、どうにもならなくなってくるのです。ギャンブルはあくまでも遊びでしかありません。元金の保証はないし、必ず儲かるということもないわけです。お金を貯める鉄則は、危険、つまりリスクが少ないものでなければならないのです。
さらにいえば、利息は少なくても、自分が預けたお金、元金だけは貯まっていくようなものでないと、お金はけっして増えません。これは間違いない事実ですから、いま、ギャンブルに夢中になって、サラ金に手を出している人は、早く気がついて方向転換をはかってください。
何回もいいますが、コツコツ貯金をして家を建てた人は、この世の中にいくらでもいます。しかし、ギャンブルで家を建てた人はいないのです。
その反対に、ギャンブルで家を売ったり、取られたりした人はいくらでもいます。それがギャンブルの「落とし穴」なのです。そんなギャンブルに心を奪われているうちは、賢くお金を貯めたり、目標を達成するような生き方はできません。あくまでも地道に努力することが大事なことです。