PART2 独立・副業・資格で大いに稼ごう
1.
自分の得意分野で独立してみよう(10/19)

いま日本の社会は、サラリーマンにとって厳しい状況です。入社したものの四〇歳にもなれば、リストラで会社を追い出されたり、子会社へ回されたりしてしまいます。また、会社の経営が悪ければ、人員整理として新入社員まで対象になる始末です。いつどうなるかわからないが、これからのサラリーマン人生といわねばなりません。

それでもサラリーマンになれるならまだしも、ろくな仕事がないため、不本意な仕事を選んでいる人も多いのです。そういう人は、ある程度会社勤めした後で、独立開業しながら自分の人生を全うしたらどうでしょうか。

こうした人は、会社に就職するのは、将来独立開業のノウハウを身につけるためという意識をもつことが大切です。有名な企業で悠々と暮らしたい、そのために有名幼稚園から有名大学まで、ところてん式に上がり、有名企業に入ろうというのが、いまの若い人たちなのです。そして、それを応援するのが親たちです。

しかし考えて見れば、こんなに馬鹿らしいことはありません。あの第一勧業銀行や野村証券のやっていることを見ても、大企業といっても裏では総会屋と薄暗く汚い付き合いをし、国民を欺いているのです。個人の借金は必死に取り立てるけれど、総会屋には無担保で何十億というお金を貸し、重役がそれを次々と申し送りをしている―そういう会社で、ノルマを課せられて働く社員は、早くいえば地獄でしょう。それよりは、小さな会社でもいいから、営業の力、パソコンのソフトを組む技術、編集者としての技術などを身につけるほうが、将来的にはズーッといいはずです。

私たちが独立開業の技術を見につけるには、なるべく小さな会社に入ることです。なぜなら、そこでは何でもこなし、すべての分野の仕事をしなければならないからです。そこでの経験によって、独立しても世の中に負けない仕事ができるようになるのです。最初は個人企業でいいのです。少しの資金と生活費を用意して、まず一人で始めて、苦労しながら次第に大きくしていくのです。

独立開業で成功するには、自分のやりたいこと、自分の得意分野を活かすことが、イチバンの近道です。

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