PART2 独立・副業・資格で大いに稼ごう
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.個人事業にはどんなメリットがあるのか(11/7)

独立開業というと、株式会社や有限会社を考えますが、事業が安定するまでは個人事業でいくほうがいいでしょう。お店を構えてサービス業をやるにしても、とりあえずは会社組織にしないで、個人事業でやることです。

なぜなら、個人事業は会社を起こすのと違い、税務署や社会保険事務所などに届ける必要はなく、会社の設立費用や資本金も必要ありません。経理も非常に簡単で、自分が働いて得た収入は、即収入であり、いろいろな帳簿をつける必要はないのです。

もちろん、個人事業でも税務署に事業届をし、青色申告にしておくほうが、専従者給与といって、自分の奥さんに対して給与を支給できますし、奥さんは給与所得控除が受けられます。また、あまり大きな金額ではありませんが、青色申告の人には一〇万円の基礎控除があります。ただし、青色申告する人は帳簿をつける義務がありますが、それも考えようで、簡単な記帳義務を遂行することにより、自ずとガラス張りの経理を行うようになり、会社組織になったときも、それほど経理が苦になりません。

いずれにしろ、独立開業時には、無理して会社組織にしないで、最低限の出費、権利金や敷金、若干の広告費だけでスタートさせることです。

もちろん、個人ではやれない指定業種は、会社にする必要があります。銀行との取引も個人より会社組織のほうが取引しやすい面もあります。しかし、最初からメンツばかり重んじていると、事業はうまくいきません。

最初はこじんまりと仕事を始め、実質的に儲けていく、その積み重ねのなかで、会社組織にしていくといった、段階を踏んだ考え方が大切なのです。

初めは簡単な個人事業で、地道にスタートをし、一定の売上を確保できたところで、会社組織に!

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