PART2 独立・副業・資格で大いに稼ごう
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.会社にはどんな種類があるのか(11/25)

会社、つまり法人にする場合には、次の四つの形態があります。まず有限責任(自分の出資分だけに責任をもつ)の法人として、株式会社と有限会社があります。無限責任(自分の事業でもたらした債務は、全部個人が負わなければならない)の法人には、合資会社と合名会社があります。

しかし現在では、合資会社と合名会社の設立はあまりなく、ほとんどが株式会社と有限会社です。なかでも、もっとも手っ取り早いのは、有限会社です。一つは資本金で、有限会社の場合は三〇〇万円の資本金でスタートできます。また、設立費用および設立にかかわる費用も比較的安くすみます。

それに対して、株式会社は資本金が最低一千万円であること、取締役を三人おかなければならないこと、監査役も最低一人必要ですし、代表取締役の任期があることなど、面倒な点がいろいろあります。

ですから、当面は、あるいはそんな大きい会社にしなくてもいいという場合は、有限会社にすべきです。会社が大きくなったら、株式会社に組織変更すればいいのです。将来、大きく社業を伸ばして、資金を一般からも集めようというのであれば、最初から株式会社にしてもいいでしょう。

なお、会社組織にすれば、経理や帳簿などが複雑になるし、税務署との対応もあるので、どうしても顧問税理士が必要になってきます。
 前述のように、何も会社組織にしないで、個人事業でやってもいいのです。要は、事業の将来計画に合わせ、自分の会社の形態を考えていくことです。

ただし、個人事業では難しい場合もあります。たとえば、大会社との取引で、これは村の指定業者になるなどの場合も、個人の名前ではほとんど無理です。やはり、有限会社○○商会とか、△△商事株式会社といった形で参入していかなければなりません。 日本中に、たくさんの会社があるということは、やはり会社組織になっていなければできない仕事があることの証明でしょう。

事業の規模・内容・将来計画に合わせて、個人事業でいくか、有限会社にするか、いきなり株式会社にするかを決めることです。

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