PART2 独立・副業・資格で大いに稼ごう
10.
民間金融機関との付き合いはどうすればよいか(12/7)

事業を始めると開業資金だけでなく、月々の運転資金を借りる必要もでてきます。これは事業の拡大と共に増えますが、小さな会社が相手にする金融機関は、信用金庫や信用組合が適当ではないでしょうか。預金や公共料金の支払の口座をつくり、普段から付き合いを深めていくことです。

信用金庫などが会社の信用調査する場合に、どのポイントを重視するかというと、現在の事業を何年継続しているか、黒字が計上されているかなどの他に、従業員数、妻子の有無、自宅は持家かというようなことを重要視します。

さらに、人間的なつながりも大事で、信用金庫などの支店長・副支店長と、いろいろと意見交換し、知り合いになることも大切です。そうすることで、あなたへの信用を培うことができ、運転資金の枠をつくってくれるようになります。銀行が小さな会社にお金を貸さないというのは嘘で、町の中小企業を育てながら、自らも生きていくという姿勢があります。持ちつ持たれつの関係が企業経営においては大切なことです。

物を仕入れたり、給与を支払ったりで、当然、運転資金は必要になります。それは仕入と入金のタイムラグを埋めたり、新しい設備投資をする場合に、どうしても必要になります。もちろん、これは利息のつくお金であり、借りれば返さなくてはならないので、有効に使わなければなりません。銀行からの運転資金で、会社の資金回転がうまくいけば、取引先の信用を失ったり、社員に給与を払えず困るということもなくなります。

独立開業で気をつけたいことは、毎月、決まったお金が入るわけではないということです。あくまでも、相手先があってのことだからです。商品を納めた場合でも、資金回収に一定の期間がかかり、毎月入る金額も違います。しかし出ていく金、つまり給与・仕入代金・税金などは最低確保するというのが、社長の資金繰りであり責任なのです。

社長が資金繰りばかりに奔走していたのでは、何のために会社をつくったのかわかりません。まず仕事の内容を充実させ、事業を拡大して、安定的な収入の増加をはかることに力を注がなければなりません。運転資金の調達をスムーズにするためにも、銀行との付き合いは欠かせません。

銀行の信用は、あなたの仕事ぶりと会社の経営内容を重視しますが、それ以上に日頃の付き合いも重要です。

戻る