PART3 外国の金融商品で儲けるコツ
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外貨預金で成功するには為替の変動を読む(12/11)

注意:これからのコラムは数年前の話が含まれています。よって文中にある金利、利息、などの数字、会社名などの固有名詞は現在のものとは異なる部分が出てきます。考え方を教えるものですから、参考までにお読み下さい。

(現在のものとは異なる部分が出てきます。参考までにお読み下さい)

日本の金利が低いために、「外貨預金がいい」という話をよく耳にします。では、その外貨預金とはどういうもので、どうすればメリットが得られるのでしょうか。

外貨預金は文字どおり、日本の円を外国の通貨(アメリカ・ドルとかスイス・フランなど)に替えて貯金するということです。もちろん、日本の円を外貨に替えるためには、手数料がかかります。しかし、いまの日本国内の利率と海外の利率をみると、手数料を差し引いても外貨預金のほうが有利です。

日本で外貨預金を受け付けているのは、東京三菱銀行をはじめ、都市銀行・地方銀行の外国為替公認銀行です。また、日本にある外国銀行、たとえばアメリカのシティーバンク、イギリスのロイズ銀行、オーストラリアのウエストパック銀行などでも、外貨預金を扱っています。

外貨預金で、もっとも気をつけなければならないのは「為替の変動」です。つまり、円と外国通貨との差が、あまり変動していないときを利用することが大切です。というのは、急激な円高の最中に外貨預金をすると、ますます円高になり、交換した外貨の価値が下がってしまいます。逆に、円安の最中に外貨預金をすると、そこが円安の頂上だったりして、すぐ円高になり損をしてしまいます。

円相場というのは、円高になればある程度の間は円高になり、円安になればしばらくは円安であるといった傾向はあります。どちらにしても、落ち着いたときに一ヵ月くらいの期間で外貨預金をするほうが、為替差損を受けずにすむものです。

もう少し高等技術を使うなら、急激な円高があったときは、必ず後で是正され円安に戻ってくるので、この円高のときに外貨に替えて、円安に戻ったら解約することです。そうすれば、当然ながら利息と為替の差益の両方を得ることができます。逆に、急激に円安になり始めたら、しばらく円安傾向がすすむものです。すぐ外貨預金をすれば、一、二ヵ月の勝負なら為替差益と利息とを得ることができます。これは金融のプロが行うものですが、個人でも十分できることです。なお、円安や円高がすすみすぎると、政府の介入があり、行きすぎが是正されるようになります。

外貨預金の妙味は、利息はもちろん、為替差益もゲットすること。為替の変動に敏感になり、読み切る能力が必要です。

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