PART3 外国の金融商品で儲けるコツ
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海外生活者や旅行者は外貨のままで預金をしよう(12/17)

注意:これからのコラムは数年前の話が含まれています。よって文中にある金利、利息、などの数字、会社名などの固有名詞は現在のものとは異なる部分が出てきます。考え方を教えるものですから、参考までにお読み下さい。

(現在のものとは異なる部分が出てきます。参考までにお読み下さい)

外貨預金には日本と同様、普通預金と定期預金があります。普通預金の預入期間は、当然ながら決まっていません。いつでも引き出し、いつでも預けられますが、金利は定期預金より低くなっています。

定期預金の預入期間は、銀行によって違います。アメリカのシティーバンクの場合は、一ヵ月もの、三ヵ月もの、六ヵ月もの、一年ものです。イギリスのロイズ銀行は、これに二ヵ月ものが加わります。ナショナルオーストラリア銀行は、さらに二年もの、三年ものがあります。

日本の東京三菱銀行は、一ヵ月もの、三ヶ月もの、六ヵ月ものだけで、それ以上の長い期間のものはありません。これは、為替の長期的な変動が見えにくいことから、期間の短いものに人気が集中しているためでしょう。
 定期預金の最低預入金額も、銀行により違います。一番リーズナブルな金額は、シティーバンクの一〇万円からです。イギリスのロイズ銀行は三〇〇万円、ナショナルオーストラリア銀行は二〇〇万円、オーストラリア・ニュージーランド銀行は五〇万円です。この外貨預金をする場合に注意すべきことは、円からドルまたはドルから円にするときには、そのときの為替レートが適用されるということです。その為替レートには、いくつかの種類があります。 一つはTTS(テレグラフィック・トランスファーズ・セリングレート)です。日本では、対顧客電信売り相場といっています。外貨預金を始める際には、円を外貨に替えなければなりませんが、その際に適用されるものです。

もう一つは、外貨預金を円に替えるときに運用されるTTB(テレグラフィック・トランスファーズ・バイイングレート)で、対顧客電信買い相場です。 それに、新聞やテレビのニュースで発表される為替レートがあります。いわゆる仲値と呼ばれるもので、銀行間での取引きに適用されるものです。 私たち個人の外貨預金に直接関係があるのは、TTSとTTBです。これは、為替レートに、取扱銀行の手数料を加えたものと考えればいいでしょう。

外貨預金をするときにはTTSとTTBの意味を知り、その手数料に注意しなければなりません。国によって金額も違っています。

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