PART3 外国の金融商品で儲けるコツ
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外貨建ての債券はどんなものがあり、どんなメリットがあるか(12/25)

注意:これからのコラムは数年前の話が含まれています。よって文中にある金利、利息、などの数字、会社名などの固有名詞は現在のものとは異なる部分が出てきます。考え方を教えるものですから、参考までにお読み下さい。

(現在のものとは異なる部分が出てきます。参考までにお読み下さい)

最近では外貨預金だけでなく、外貨建ての債券に投資する傾向も増えています。これには、アメリカドル建て、オーストラリアドル建て、カナダドル建て、ドイツマルク建てなどさまざまなものがあり、扱う証券会社によっても多様な種類があります。

たとえば野村証券では、アメリカ国債、オーストラリアドル建てフォードクレジット、オーストラリア国債、ドイツ国債などがあります。また大和證券では、アメリカドル建てイタリア共和国国債、オーストラリアドル建て世界復興開発銀行債、カナダドル建て国際金融公債などがあります。

では、これらの具体的な特徴を見てみましょう。まずアメリカドル建て外債は、アメリカドルが世界の基礎通貨ということで、もっとも多く売られています。アメリカ国債は、満期一年のものから長期のものまでいろいろですし、他のアメリカドル建て債券には、アメリカの一流企業からカナダの州政府が発行している債券まであります。

ドイツマルクは、ヨーロッパを代表し日本の円と並ぶ最強の通貨です。ドイツマルク建て債券としては、まずドイツ国債があり、満期は四年から九年です。他にも、ドイツ国内の金融機関やヨーロッパの法人などのものも発行しています。

この他、それぞれの通貨でそれぞれの国や自治体、法人などが発行しているものがあります。したがって、証券会社でどれが利回りがよく、有利に投資できるかを調べて購入するのがよいでしょう。期間は最低でも二年、長くて四年から九年というものが多いので、長い目で見て投資していかなければなりません。

債券の投資のしかたとしては、なるべく円高のときに投資するということです。たとえ三年後でも四年後でも、これ以上の円高はもうないだろうというときに投資すれば、大きく為替差益と債券の利息の両方がゲットできる楽しみがあります。

アメリカドル建ての外債の場合には、金利が五%台になっています。五%の利息とそのときの為替差益が入れば、日本で通用するよりよほどメリットが大きいはずです。もちろん、下手な買い方をすれば、元本割れの悲劇もあるわけですから、自ら証券会社へ行って、アメリカのドルを中心とした国債権を選ぶのがいいでしょう。

外国債券投資の主役は、やはりアメリカドル建て債券です。アメリカドルと日本円との比較が常にニュースで発表され、予測も立てやすく運用もラク!

 

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