注意:これからのコラムは数年前の話が含まれています。よって文中にある利回り、日付、数字、会社名などの固有名詞は現在のものとは異なる部分が出てきます。
考え方を教えるものですから、参考までにお読み下さい。
(現在のものとは異なる部分が出てきます。参考までにお読み下さい)
株式投資をしようと証券会社に行って、株式売買の申し込みをすると、中小の証券会社の場合は、営業マンがあなたの担当につきます。そして、彼はあなたに対して、売買に関するいろいろな情報を流したり、投資信託などのさまざまな商品をすすめます。
ですから、あなたは株を始めると同時に、証券会社の営業マンとの付き合い方、対応の仕方をよく知っておかなければなりません。
証券営業マンの仕事は、あなたに株をたびたび売買させて手数料収入をいかに多く得るか、ということです。あなたにその気がなくても、「こんないい株があります」「これは儲かりますよ」というようなことを盛んに言ってきます。
ですから、営業マンと付き合う前に、というよりも株を始める前に、あなたは「株にはこれだけ投資する。後は一切投入しない」という強い信念をもつことが必要です。借金をしてまで、株式投資をしてはなりません。また、近々に必要となるお金を株式で運用することも避けましょう。
営業マンがいかにも儲かるように株をすすめても、参考程度に聞いておくことです。実際に買うか買わないかは、資料や情報を確認し、研究した上で、あなたの判断で行動に移すべきです。もし、その株がすでに皆から買われて相当高くなっている場合は、けっして買ってはなりません。なぜなら、あなたは「ババ」をつかむことになるからです。あなたの買ったときを最後に、後は下がるばかりということが非常に多いのです。
とくに、証券営業マンは動いている株を売ろうとします。証券営業マンのもってくる情報は、どんな情報であれ、聞きおく程度にしておきましょう。
私たちは「これはあなただけへの情報です」「わが社だけの情報です」などといわれると、つい「早いうちに買っておこう」という気持ちにさせられます。
株をやること自体が「儲けたい」「お金を増やしたい」という気持ちからですから、そのような甘い言葉に、ついつい乗ってしまうのです。しかし、甘い言葉を安易に信じることは、きわめて危険であり、あなたの資産を増やすどころか、逆に減らしてしまうことにもなりかねません。