PART4 株式投資で賢く儲けるコツ
5.
会社の実態はどんなところで調べればよいか(1/9)

注意:これからのコラムは数年前の話が含まれています。よって文中にある利回り、日付、数字、会社名などの固有名詞は現在のものとは異なる部分が出てきます。 考え方を教えるものですから、参考までにお読み下さい。

(現在のものとは異なる部分が出てきます。参考までにお読み下さい)

私たちが株を買って儲けるためには、選んだ会社がどのような状況にあるのか、という事をしっかりつかまなければなりません。その第一歩は、会社の決算の数字です。第一にチェックするのは売上高です。これは、もちろん昨年度より増えていなければなりません。次は利益です。売上は増えていても、コストがかかったり、他で損をしていれば、利益は上がりません。とくに、バブルの後遺症で不良債権をたくさん抱えている会社は、儲かってはいるけれども、前々からの損があって、それを相殺すると利益がほとんどない、というケースも結構あります。

売上も伸びている、利益も伸びているという数字を出している会社の株でなければ買ってはなりません。それは、数字が大きいということではなく、前期に比べて増えているということで、金額の問題ではありません。

数字を見る場合は、今期だけではなく、来期、さらに次の決算期にどのように売上が増えていくのか、という予測も知っておかなければなりません。このような数字は、会社四季報に載っていますから、よく読んで将来を予測することが大切です。さらに、会社の代表的な数字に、一株利益があります。一株利益とは、会社の利益を株数で割ったものです。

そして、もっとも重要なのが配当です。株式会社は、会社の企業活動で得た利益を、配当金として株主に配当しなければなりません。一〇年も配当していないような会社は、敬遠したほうがいいでしょう。しかし、いままで配当していなかったけれども、やっと儲かるようになったので、これからは配当するというような会社は、逆に上がる要素があるわけです。いままでは配当していたけれども、会社の営業成績が悪くなったので、配当を止めるなどという会社は、株価が下がります。

このように、株価はその会社の売上高や利益、一株利益、配当といったさまざまな数字を反映して、上がったり下がったりするものです。これらの数字は会社四季報に公表されていますし、雑誌などに載っている注目銘柄にもハッキリ書かれており、それに対する解説も載っていますから、よく見ておくことが大事なのです。

営業成績や利益の数字から、有望会社であるかどうかを、きちんと見極める力をつけることが、株で失敗しない条件です。

 

戻る