注意:これからのコラムは数年前の話が含まれています。よって文中にある利回り、日付、数字、会社名などの固有名詞は現在のものとは異なる部分が出てきます。
考え方を教えるものですから、参考までにお読み下さい。
(現在のものとは異なる部分が出てきます。参考までにお読み下さい)
株価は、際限なく上昇したり、際限なく下がるということはありません。ある一定の範囲内で、上昇したり下落したりを繰り返しています。よく新聞などに「この銘柄は青天井で上がっていく」というような強気の記事があるが、これはまったくの嘘です。
株には売りと買いがあり、その株に魅力があると思う人は買う、もうそろそろ売ったほうがいいと思う人は売る―こうして売りと買いが成立して株価ができるのです。ですから、天井圏にいきますと、買う人もいるけれど売る人もいるということで、頭が押さえられてくるのです。
それがある程度続きますと、今度は下落してきますので、それはもう天井をつけて下がってきた証拠です。そんなとき、もしあなたが儲かっている株を持っていたら、即座に売らないと、次に上がるまでに二、三年かかってしまうことになります。
また株の底値ですが、これも下がり始めるとみんなあわてて売るので、どんどん下がっていきます。しかし、売る人がいくらでもいるわけでなく、売りたいと思う人は限られています。その人たちが全部売ってしまうと、今度は株は売られたり買われたりで、底値圏で横ばいの動きをしてくるようになります。そして、何かその会社によい材料、つまり営業実績が上がってきたとか、新しい製品を開発したとかいうようなことがあると、株価が急に上がったりします。
しかし、急激に上がっても、一気に天井にいくのではなく、「やれやれ売り」といって、高いときに持って、やっと株価が少し上がってきたので、損はしているけれども売ってしまおうという人が出てくるので、一気には上がりません。実は、このような上がってきてちょっと下げたところ、それを「初押し」というが、そこで買うのが将来性のある銘柄を安く買うチャンスなのです。そして、株価は底値圏から上がっては下げを繰り返しながら、起伏のある山を登るように徐々に頂上に向かって上がっていきます。
このような動きをうまくとらえ、安い株、そして将来性のある株を買っておけば、必ず上がってきます。定期預金に預けたつもりで、じっくり株を持っていることが、天井で株をつかまず、底値圏で株を買い、儲けることになるのです。