PART5 副業で儲けるあの手この手
1.
サラリーマンが副業をするときの心得(1/15)

私たちの給料は、これからは増えていく時代ではありません。日本では、いままで給料が高すぎて、国際的な競争力が弱くなったといって、あまり給料を上げず合理化に努めています。さらに、人員の整理や首切りが、なおさら給料のベースアップ運動に力を入れにくくしています。「そんなにお金がほしければ、他の会社にいってもらいたい」と言われたらどうしようもありません。日本のサラリーマンは弱い立場にあるのです。

給料が増えず、逆に子会社へ出されて、減るような状況なのです。若いあなたも給料のことばかり考えていると、いつリストラされてしまうかわかりません。ですから、会社での立場を守りながら、そこそこの成績を上げ、余力を残してアフターファイブや休日に自分なりのアルバイトをするのです。ダブルの財布をもつことで、収入を増やすしかないのです。

本業で一つ、副業で一つ、また結婚したら奥さんも働いて、合計三つの財布をもつのです。こうしないと貯金も増えず、マイホームを取得することも難しくなっています。副業をするにあたっては、自分の得意な分野ですることです。そうすれば、料金・時間、また体力的にも有利に働けます。

もし、パソコンに詳しいならば、知り合いの人に教えるというのはどうでしょうか。四〇代、五〇代の人は、会社でパソコンが必要なのに、容易に操れないで困っている世代です。会社の若い人に聞いても、忙しくて相手にしてもらえない、本を読んでも思い通りにはいかず、パソコン教室に行っても表面的なことだけで、会社の仕事に対応した事細かなことまでは教えてもらえないのです。困っている人を助けてあげるという姿勢ならば、けっこう有利な副業ができるでしょう。テニスが得意なら、奥様テニスクラブでインストラクターをやる、これも楽しいアルバイトかもしれません。

要は、あなたの何が生かせるかということなのです。多彩な才能の持ち主は、アルバイトの道が多くあります。ただし、副業ばかりで、本業がおろそかになるようではいけません。そうでないと、あなたの副業プランは暗礁に乗り上げてしまいます。

副業は自分の得意なことでするのがイチバン。ただし、本業をおろそかにしては元も子もなくしてしまいます。

 

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