PART6 資格・特技で儲けるあの手この手
2.資格を取るなら国家資格がベスト!
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 資格を取るなら、何といっても、国家資格を取っておくほうが有利です。国家資格の代表的なものには司法試験、公認会計士、税理士、一級建築士、不動産鑑定士、弁理士などがあります。なかなか受かりにくいものですが、受かって実務を経験すれば、社内外で大きな評価を得ること間違いなしです。

 これらの資格を一つでも取ることで、すぐに独立開業は無理にしても、インターンを経て多くの経験を積んでいけば、必ず事務所をもてるようになります。ふつう弁護士になっても、すぐにお客さんがくるわけではありません。いったい自分は民事、刑事、金融問題などの何に強いのかを知り、できるだけオールマイティーになりながらも、自分の専門分野では誰にも負けないものをもつことが、弁護士として成功する大きな要因なのです。

 もちろん、弁護士だけではありません。一級建築士でも、たんに資格をもっているだけではダメなのです。どんな設計ができるのか― 一戸建てだけではなく、インテリジェントビルの設計もできる、専門的な音楽ホールの設計もできるなどと、自分の能力を高めることで、仕事の幅も当然に広がっていくのです。

 世界的に有名な建築家の黒川紀章さん。彼でも、最初は小さな事務所で仕事をしていました。黒川さんの独自性と強い意欲で、世界中の建築物を手がけるようになり、知らない人がいない建築家になったのです。しかし、資格を取れば、すぐに食べていけると考えるのは困りものです。素晴らしい資格があったとしても、最終的にはあなたの実力がどれだけ伴うかなのです。

将来の独立開業をにらみ、国家資格を取るべきです。資格プラスあなたの人間性が成功の条件なのです。

 

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