PART6 資格・特技で儲けるあの手この手
3. 心を豊かにするフラワーデザイナーは有望!(2/14)

 現在の私たちの生活を見回してみると、家の中は電化製品や多くの品物であふれかえっています。いわゆる飽和現象という状況の中で、企業はいったい何を売ったらいいかと頭を悩ませているほどです。私たちは、すでに物質文明の恩恵を過剰なほど受けてしまっています。お金さえ出せば、何でも手に入る時代の中にいるのです。

 その反面、多くの人たちの心が病んでいるのも事実です。そして、花を飾ったり、花を育てたりして、精神的な安らぎを求めているのです。そのためか、商売で見ても、花の需要は根強いものがあります。

 そうでなくても、花はさまざま人生の節目につかわれますし、イベントなど企業の宣伝や付き合いの中でも、大いに活用されています。

 個人的な人間関係でいえば、誕生日、結婚記念日、母の日、父の日などのときには、フラワーアレンジメイトの仕事が大活躍です。また、親しい友人が何か素敵な賞をもらったとか、就職が決まったときなどにも花を贈ります。知人が入院すれば、お見舞いに花を贈って激励します。

 こうしたときに、値段に応じて、花束をきれいにつくる仕事がフラワーデザイナーです。この仕事は、本業でも副業でもできます。お花屋さんにもフラワーデザイナーの資格は必要です。個人的にその資格をもっていても役立ちます。企業内でその資格をもっていれば、対外折衝、イベントの場で、大いに力を発揮することができます。

 ただし、この仕事は、男性よりも女性の感性により向くといっていいでしょう。

 資格を取るための受験料は、一級が二万五千円、二級が二万円、三級が一万五千円くらいとなっています。問合せ先は、社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)資格認定試験係(電話番号03−5420−8741)です。

 試験では、知識と技術の両面が問われます。なお、合格するためには、NFD公認スクールで勉強するのが近道です。この場合、花代が結構かかりますが、先行投資と考えて頑張ってみることです。あなたの生活の中で、花に関連したビジネスは、心を和ませるものであり、自分の一生を彩る仕事として誇りに思えるものです。

人々の心に安らぎを与え、人と人との心の架け橋となる「花ビジネス」は、将来性のある有望業種です。

 

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