PART6 資格・特技で儲けるあの手この手
7. インテリア・コーディネーターは豊かな暮らしの演出家(2/24)

 最近は、単に家を建てるのではなく、暮らしをうまく演出する、豊かに住まうということで、インテリア・コーディネーターの仕事が非常にもてはやされています。インテリア・コーディネーターは、インテリア関係の会社や小売店に勤めたり、個人的なビジネスとして家具、カーテン、照明、内装材など、お客さんにさまざまなアドバイスをしたり、その仕事の斡旋をすることもできます。常時発生する仕事でないため、副業としてハウスメーカー、工務店と提携して仕事を行うこともできます。

 最近では、家具、カーテン、照明などはバラバラに買わず、室内をトータルにコーディネートし、バランスのとれた部屋づくりをする人が増えています。住まいの演出ということに、人びとの考え方が変わってきているのです。

 また、インテリア・コーディネートをするだけでなく、デザイン事務所やマスコミ関係の仕事もでき、多くの場所で資格を生かせる可能性があります。

 ただ受験者が多いということもあり、合格率は二〇%程度です。しっかり勉強し、必要な技術と知識を身につけて試験に臨まなければなりません。この試験は、通産大臣の認定で行われている試験です。試験合格後は、社団法人インテリア産業協会(電話番号 03−5379−0021)に申請して、資格を得ることになっています。

 受験にあたって大切なことは、過去の試験の出題傾向をよく見ることです。その中でも、インテリア経営学、設計・壁材などの基礎的な知識や商品知識にウエイトがおかれているようです。出題は、広い範囲から出される傾向がありますので、むらのない勉強をする必要があります。

 この資格取得でよいのは、学校に通わなくても独学でも勉強できるということです。そのため、自分の余暇を利用しながら試験に臨み、あなた自身の人間的なノウハウを高めるには打ってつけの資格ではないでしょうか。気をつけなくてはならないのは、人にはそれぞれ趣味があるので、あまり自分の考えを押しつけては、うまくいくはずがありません。相手の好みに合わせ、予算に合わせ、住む人の気持ちをくみながらコーディネートしていくことが必要です。

住宅に対する考え方が大幅に変わってきている現在、インテリア・コーディネーターは将来性豊かな職業です。

住宅に対する考え方が大幅に変わってきている現在、インテリア・コーディネーターは将来性豊かな職業です。

 

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