PART7 頭のいいカードとお金の使い方
4. 簡単に借りられるカードローンに注意を(7/14)

 最近、新聞等で話題になっているのが、カード利用による多重債務者の破産です。金融機関やノンバンクなどが、すすんでカードを発行しているので、使いすぎということが起きがちです。仮に銀行系のカードでも、それぞれの銀行で一枚ずつつくっていくと、結構な枚数になってしまいます。
 ですから、自分の収入に応じた計画的な使い方をしなければなりません。住宅ローンが支払えないからとか、海外旅行に行くのにお金がないからということで、安易にカードローンを使ってしまいますと、後で返済に苦労します。その返済のためにサラ金からお金を借りるようなことになると、まさにローン地獄になって、返済のために働くという悪循環になってしまいます。
 カードを使う人は、お金に対して計画的な人でなければなりません。また、計画的に使うように心がけなければなりません。
 ところで、カードローンの金利は、発行されるクレジットカードによって相当違います。イチバン有利なのは、銀行預金を担保にしたキャッシングです。これは、定期預金の金利プラス〇.五%、郵便局の場合には定額貯金の金利プラス〇.二五%となっています。ですから、自分のお金を担保にして借りるのが、もっとも賢明なカードローンの借り方です。
 担保なしで銀行のカードローンを使いますと、低いものでも年利六.五%、高いものでは一二.六%になります。また、オリエントコーポレーションや日本信販など、信販会社の場合は一〇.八%からとなっています。
 さらに、サラ金会社の無人機で借りられるカードローンなどは、最高四〇%などというものもありますから、簡単に飛びつかないで、金利がどうなっているかを十分調べて借りることです。いずれにしても、そんな高い金利のお金は、借りないことに越したことはありません。
 カードローンで借りられる範囲は、銀行は一人当たり五〇万円が限度となっていますが、当初は一〇万円、二〇万円の枠から始められるのが一般的です。


カードローンの利用で大切なことは、高い金利のものに手を出さないことです。その時は助かるかもしれないが、後が大変!

 

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