PART7 頭のいいカードとお金の使い方
5. カードでのキャッシングも簡単に利用しない(7/18)

 カードでお金を借りるには、二つの方法があります。一つは前記のカードローンで、返済はつき二万円ずつの分割が主流です。もう一つはキャッシングで、返済日に一括返済です。ショッピングの利用限度額があると同時に、キャッシングにも社会的信用によって、限度額が決められています。
 たとえば、ショッピングの利用限度額が三〇万円の場合、キャッシングの利用限度額は一〇万円というように、ショッピングの利用限度額にくらべて低く押さえられています。ただし、金利は銀行のキャッシュカードでの貸し出しにくらべると高くなっているので、海外で急に現金が必要というようなピンチのとき以外は、あまり利用しないほうがいいでしょう。
 キャッシングの限度額も、利用限度額と同じようにカードを使い続けている人、滞納のない人など、過去の経過によって枠が変わってきます。一般的に、社会的に信用のある一流企業の社員、医師、弁護士などは、その枠が大きく、二〇代のサラリーマンの場合は、当初は一〇万円から三〇万円が限度になっているのが普通です。
 ここで注意したいのは、キャッシングの返済は遅れてはならないということです。
 まず、遅れますと必ずカード会社から電話で入金の催促があります。そして、遅れた日数に応じて遅延金利を支払わなければなりません。カード会社によっては、催促手数料を上乗せするところもあります。たとえば、五万円や一〇万円の金額を借りた場合でも、返済が遅れたときには、相当高くつくことになります。
 また、カード会社では、利用者がどのようにクレジットカードを使ったかを記録しています。何度も支払いが遅れますと、それも記録として残りますので、信用の失墜につながります。具体的には、ショッピングやキャッシングの限度額を低く押さえられたり、キャッシングができない、というように制限が設定されます。
 これは、カード会社からすれば当然のことで、そのように支払いが遅れがちな人については、リスクを負わないように、なるべく多く貸さないようにつとめます。さらに、支払不能になればブラックリストに載ることになります。

キャッシングで借りたお金を返せなくて、ブラックリストに載るような使い方が最悪です。社会的信用もなくなります。

 

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