PART7 頭のいいカードとお金の使い方
9. スーパーなどの安売りセールを最大限に活用する(8/6)

同じ商品を買う場合でも、買う店と買う時期によって、随分と値段に差があるものです。この点に目をつければ、私たちの買い物に対する感覚が変わってくるはずです。一定の収入の中で、より豊かに生活しようと考えれば、それは当然なことでしょう。
 たとえば、冬物商品は春先に安く買うというように、シーズンオフに買えば、相当品質のいいものが、半値くらいで手に入ります。閉店セールなどの情報を集めて、計画的に買い物をすれば、半値以下で手に入るケースもあります。
 冷蔵庫やパソコンなどの高額商品も、買う店によっては大幅に価格が異なります。また、新しい機種が出たりすると、機能に大した差がないのに、古い機種が極端な価格で安売りされたりします。実質にあまり差がなければ、古い機種で十分なのですから、こうした情報を、新聞の折り込みなどでチェックして、賢い買い物をすべきです。
 このようにして、安い買い物をしたら、正札と買値の差額を、しっかり貯蓄に回すようになればしめたものです。
 これからの日本は、かつてのような高成長は望めません。収入も、一般のサラリーマンなら、大して上がっていかないでしょう。そうなると、いかにお金を増やしていくかと同時に、いかに上手な消費生活を送るかが大事になります。つまり、お金の大切さをわかって使うことが大切なのです。
 世の中には、大金持ちはいっぱいいますが、自分の努力で大金持ちになったという人ばかりではありません。たまたま親の遺産があったために大金持ちになったという人も結構います。そんな人は、所詮お金の使い方を知りませんから、早晩、遺産を食いつぶしてしまいかねません。
 本当の金持ちは、お金の価値や大切さを知っています。自分の汗と知恵で稼いで、そして大切に貯めた人が、本当の金持ちなのです。つまり、人並み以上の苦労と努力の結果によって、お金を増やした人たちですから、お金の大切さが身にしみてわかっているのです。ですから、けっして見栄を張ったり、ムダな買い物をしたりしません。一〇円のお金を大事にするのです。

格安セールをうまく利用する買い物は、けっしてケチなのではなく、買い物上手・節約上手な人です。そして、最後に笑う人です。

 

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