PART8 借金するなら上手にする
2. お金を借りるときの金利感覚について(8/18)

人間は、時には、生活の上でお金を借りることがあります。お金を借りる点で大切なことは、公的ローンがイチバン金利が安く有利だということです。これは住宅ローンだけでなく、教育ローンや独立開業の資金など、あらゆる面で公的ローンがイチバン安くなっています。
 次に金利の安いのが、都市銀行および地方銀行などの民間銀行の金利です。貸付には厳しい審査がありますが、それなりの金利の有利さがあります。
 そして、比較的借りやすいのが金利が高いというのが、ノンバンク、つまりオリエントコーポレーションや日本信販といった類いの金融機関です。
 もっとも金利が高く、その反面借りやすいのはサラ金です。最近では、無人で借入手続きのできる機械が登場し、借りる人が急速に増えていますが、金利が高いため後で大変な返済の重圧になることがあります。
 金利は、借りるところにより大きな差があることはわかったと思います。つまり、お金をなかなか貸さないところは金利が安く、健康保険証と印鑑をもっていき、簡単な手続きでお金を貸すところは金利が高いのです。なぜなら、あまり貸してくれないところは、審査が厳しくブラックリストに載るような人には貸さず、貸し倒れが少ないから、低金利でもやっていけるのです。反対に保証人もいらず、簡単な審査でお金を貸すというのは、人間の良心に頼る他ないわけです。しかし、ここで借りる人は、借りても返さずというような良心のない人が多いのです。こういう人が、サラ金に集まります。サラ金業者も、これでは倒産してしまうので、不払い・滞納者の分まで金利に上乗せしているのです。ということは、高い金利のお金を借りるのは、借りても返さない人の金利まで支払っていることになるわけです。何とばからしいことではないでしょうか。
 あなたに信用があるならば、銀行などの金融機関のカードを使って、キャッシングしたほうがまだよいのです。もっと信用がある人は、自分の貯金の中から借金をします。そうすれば、預入れ金利プラス銀行では年利〇.五%、郵便局では年利〇.二五%でお金が借りられるのですから、こんなに賢いことはありません。

お金を借りるときに金利の感覚がなくなったら、あなたは大変な深みにはまっていることを知るべきです。

 

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