PART8 借金するなら上手にする
3. 質屋を利用するのは借金に歯止めがきく(8/28)

最近、『一六(いちろく)銀行』といわれる質屋を利用する人がめっきり減ったそうです。それは、サラ金で簡単にお金が借りやすくなっているからです。また、自分のものを持って質屋の門をくぐる後ろめたさもあるようです。
 しかし、自分の持っている動産を預けることにより、お金を借りるということは、借金地獄に陥りにくい面があります。返せない場合は、自分が預けた品物を相手に渡してしまえばいいのですから、次から次へと借金の金額が増えていくことはないのです。もちろん、自分が大切にしていた物を預けなくてはならない、という不便さはあります。しかし、お金を人から借りるときに、何かの負担や抵抗がなければ、際限なくお金を借りてしまいます。お金を借りることの後ろめたさを感じながら、歯止めをきかしてお金を借りる点では、質屋を活用するのはいいことではないでしょうか。
 現在では、公設の質屋さん、つまりお役所が行っている質屋さんがほとんどになってしまいました。質屋さんに行く人が少なくなったので、公設の質屋さんが残ったということなのでしょう。
 自分の資産の中でお金を借りるということは、堅実であり、自分の資産を手放すことの辛さを強く感じますから、カードで簡単にお金を借りるよりは、お金を借りることに対する歯止めがききます。その意味からも、お金を借りるときは、質屋さんへ行きましょう。質屋さんでは、あまり使わない、ついつい衝動買いしてしまったというものも買い取ってもらうこともできます。
 パソコンやワープロといったエレクトロニクスの製品は、すぐに型式が古くなってしまいますので、意外に安くしか取ってくれません。しかし、貴金属やブランドものの腕時計とか、硯、骨董品などは、価値が逆に上がるものもありますから、質屋さんも結構高く見てくれます。
 ちょっとお金を都合したいというときは、自分の身の回りをよく見回して、自分に必要ないといったものを質屋さんに持って行ってはどうでしょうか。身の回りを整理しながら、あまり痛みを伴わずにお金を調達することができます。


質屋さんを活用することは、借金地獄に陥らない、きわめて利口な方法のひとつです。本当に必要なものを預けた場合、必死にお金を返そうとします。

 

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