ハッキングと法律


知っておいても損じゃないけど役立たないハッキングのコラム


「ハッキング」「ハッカー」の意味


 現在の一般認識における「ハッカー」の意味と、元来の「ハッキング」および「ハッカー」という言葉の意味は随分違います。

 現在の認識では「ハッカー」=悪人となっていますが、 もともと、ハッキングとは「コンピューターシステムにおいて技術的な解析をおこなうこと」であり、 ハッカーとは「コンピューターシステムにおいて技術的な解析をおこなっている人」を表し、 コンピューターエンジニアを最高に賞賛する言葉でした。

 コンピューターを深く理解し、その動作原理(ネットワーク接続の動作を含む) を理解、追求する人のことをハッカーと呼んでいたのです。


 現在では「ハッカー」というと「不正にシステムに侵入する者」という風に 解釈されていますので、この文章中では便宜上「ハッカー」をそのような意味で 使用しています。



「ハッカー」と「クラッカー」

 稀に、「ハッカー」と「クラッカー」という呼び方で善意、悪意を区別している 文献があります。

 曰く、「ハッカー」は侵入することこそが目的であり、イタズラが 目的ではない、「クラッカー」は情報の破壊、システムの異常停止などを目的に 侵入するから、そこで善と悪に分けることが出来る・・・ということらしいのですが、 とんでもない話です。


個人的意見で言わせていただくと、この定義は大間違いです。

 なぜなら、侵入された側から見れば、それが「ハッカー」であろうが「クラッカー」 であろうが(つまり、善意であろうが悪意であろうが)、「勝手に侵入された」という事実には違いはないからです。

 例えるなら、他人の家に侵入することが目的で鍵を開けて入ったが、イタズラ目的 じゃなかったから犯罪では無い、と言っているようなものです。

 仮に自分が家に帰ったときに誰かが侵入した形跡があれば、たとえ何も盗られて いなくても警察に駆け込んでしかるべき処置をとるでしょう?



不正アクセス防止法

以前まで、日本にはこれを取り締まる法律は存在しませんでしたが、平成12年2月13日、 「不正アクセス防止法」が施行されました。これに関しては、法律ならではのややこしく 複雑な文面になるので、別ページにて表示します。

平成12年の2月施行というのは、先進国としてはずいぶん遅いと言えるでしょう。

この法律が出来るまで、明確に「不正アクセス」を禁止する(罰する)ものは ありませんでした。それゆえ、インターネットが爆発的に広まり始めた1995年 (ウィンドウズ95発売)から2000年(不正アクセス防止法施行)までの期間は、 ハッカーにとってまさに天国のような国だったと言えます。



 さて、勢いで書き始めたこのハッキングコラムですが、はっきり言ってここには 侵入方法などの具体例は書きません。(というか書けません)

 具体的な方法に関して興味のある方は、アンダーグラウンドサイトを参考にしていただくか、 もしくはその方面のアヤしい書籍(ハッカーの○○とか、ハッキング○△とか・・・)も沢山出回っていますので、 そちらを参考にしてください。そういった書籍ではおそらく、hihihiとかheheheとか串とか鯖とか厨房などなど、 怪しい単語たちがあなたを迎えてくれることでしょう。


注 意!!
このコラムは決して違法行為を煽っているわけではありません。

不正アクセス行為は、明らかに法律に触れるものです。
発覚すれば、必ず犯罪になります。

これらの行為に関しては、知識を得ることのみで好奇心を満足させましょう。決して実行してはいけません!

・・・もしかしたら続きを書くかもしれません。