ツイてない人達

ついている時、ついてない時ってのがありますね。

運が良い、悪いという言い方もしますが、要するにタイミングが良いときに何かが起こるとか、逆にタイミングの悪い時に何かが起こるとかって事です。
(タイミングが悪くて何も起こらないということもある)


調査の中でも、そういった事は多々あります。


例えば、浮気調査を続けていく中で「今日は対象者は絶対何かする」という予想のつく日ってのがあります。
んで、他の調査に出てる調査員まで無理してかき集めて大人数で勤務先を張り込んでると・・・「対象者、風邪ひいて家で寝てるそうです」という連絡が入ったり、逆に「今日は絶対動かないだろう」と予想できる日に少人数で張り込んでたら浮気した・・・とか。


そういう「ついてない事」ってのは、たとえ少人数で動いてても(しんどいですけど)対処できるので良いんですが、対処のしようの無い「ついてない事」に悩まされる事もあります。


例えば。
営業先にいる対象者を張り込んでる時。
こういう時は出入口の見える場所に調査車輌を停め、車内でビデオカメラを回しっぱなしにして対象者が出てくるのを待つんですが・・・

ここで注意しないといけないのが、ビデオテープは60分しかもたない(つまり、60分毎に交換するという事)、ビデオのバッテリーには限りがある(バッテリーが切れたら当然、映りません)という事なのですが。

見事に、テープ交換のタイミングで対象者が出てきまして。
しかも2回連続。
「こいつはもしかして、タイミングを見計らって出て来てるんじゃないのか?」
「絶対、確信犯だろ!」
とか思ってしまうほど、まさに絶妙のタイミング


―――回想シーン―――
「そろそろテープ交換ですね〜」
「う〜ん、今出て来たらびっくりするなぁ」 「まぁ、ここまで3時間張り込んで出てきてないし、そんなタイミング良くテープ交換の時に出て来るなんて無いでしょ?!」

・ ・・とかいう会話を調査員がしていた矢先。

「・・・あれ、対象さんと違います?」
「え?・・・あ〜ぁ〜あ〜・・・アレ!アレ!あれ対象やんけ!」
「しかも女と一緒に出て来てるぞ!」
「かっかっかっカメラ!カメラ!」
―――回想終わり―――


・ ・・なんていう事もありました。
ま、この時はなんとか撮影は間に合ったんですが。
(そういう意味では運が良かった)




しかし、そんな時でもビデオカメラってのは、テープの取り出し&セットの一連の動作を至極のんびりとやってくれますんで、はっきり言ってブチ壊したくなります。
(でも、壊すと撮影できない&自腹で弁償なので誰もそんな事しませんが)



こんな事が何回も連続して起こると、「ついてない」どころか「何か憑いてる」とか思ってしまいますね。


お祓いでもしてもらいますか?! 調査部の○#▲□(匿名)さん!