9回の入籍と離婚 でも戸籍は真っ白!(前編)

〜戸籍法悪用の知能派サギ師〜


優秀なサギ師

人の10倍努力し、100倍ラクをする

 

 

 

人を騙して金品を取るんは確かに犯罪に違いないんやが、

その手口があまりにも滑稽で法のアミをかいくぐってたりしたら、

称賛のひとつも出したくなるってもんや。

 

 

これから出てくる結婚サギ師はまさにその典型例や。

 

大学で民法の単位を取っただけやったら、

こんな詐欺の手口まで思いつかんやろ。

 

この容疑者A(当時44歳)は、自分で勉強して研究して、ほんで実践した。

ボーッとしとるヤツには出来へんのや。

その努力と精神ってのがスゴイやないか。

 

 

その結果、見事に甘い汁を吸うた(犯罪やけどな)

 

ちくしょう。

学生の中には、民法の単位を取るのにエライ苦労しとるヤツもおる!

コイツの10倍は民法を勉強しとるハズや。

けど、コイツの100分の1も報われてへん気がするなぁ!

 

 

 

小道具は戸籍謄本・・・・・これだけで十分ウサン臭い

 

この事件が報道されたんは今から25年前の昭和48年、

オイルショック後でインフレ真っ只中の時代の事や。

 

週刊誌報道からAの殺し文句を拾てみると

「月収20万」ていうのがあった。

20万ていう金額、現在に換算したら

およそ3倍の60万くらいやろか。

 

さらに言うたら、今以上に人々が国家の法制に対して

信頼を寄せてたんかも知れん。

 

 

 

「戸籍謄本で相手を信用させる」ていうテクニックは

特にイキ遅れの中年女性を釣り上げる

には最高の手口やったみたいや。

 

まず、結婚相談所とかを介してターゲットに接近する。

エサに食いつきやすいサカナがウヨウヨおるとこやから、

当然仕事もやりやすい。

 

 

Aが紹介された女性と会う時は、ダブルの背広で優雅な身のこなし。

××有限会社社長・・・とかと書いとる名刺を出して、

 

「トヨタ自動車の下請けで40人ほどの小さな会社ですねん。

結婚できたらマンションのひとつも買うて住みたいもんやね」

てな感じで、

勤勉一途で結婚しそびれた中小企業経営者を装うんや。

 

ほんで、おもむろに戸籍謄本を取り出し、こう言うんや。

「もちろん初婚ですよ」

 

長くなりそうやから、一旦ここで休憩や。次は、Aの手口をばらすで〜!

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