外野から見たら、突飛に戸籍謄本を見せてくるあたりから
ウサン臭いオヤジやと思ってしまうんやが、
当時のオジョーサン方には効果絶大やったらしい。
中小て言うても会社社長。見るからにハブリもよさそうやし。
そこにもってきてまっさらの初婚!
10点リードのところに満塁ホームランが飛び出た
みたいな信頼感があったんやろな・・・哀れ。
被害者の女性B子さん(当時44歳)の場合、
最初のデートの"ホームラン"(戸籍謄本)でもうメロメロや。
そのまんまホテルに直行、数日後に入籍したていうから、
さすがプロや。仕事速いなぁ。
このB子さん、Aとの新居はマンションやなくて6畳一間のアパートやった。
物件が決まるまでの仮住まいやから仕方ないてB子さんは思っとった。
そないしたら結婚入籍から1週間もたたんうちに、
夫のAはこう言うてきよった。
「副業で宝石加工業しとるから、
ダイヤの指輪(300万)をプレゼントしたいんや。
けど、加工費が10万ほど足らんから・・・」
「新居になるマンションを買うつもりなんやけど、
お金が足らへん。
銀行から下りるまで立て替えてくれへんかなぁ?」
B子さんは二つ返事で合計340万円を、愛する夫に預けたんや。
愛とは恐ろしい呪文やな。
もちろんその日を境にAは行方不明や。
やっと不信に思ったB子さんが興信所に夫の調査依頼。
ほんで、その報告書を受け取って仰天したんや。
ヒ、ヒエーッ!