其の三の二 日本のサイフ続編


前回は、国の破産やら倒産があり得るんかどうか?

ってとこで終わってたな。今回はその続きや。

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これだけの借金になったら、

国際利払いだけでも財政破綻するはず

 

 

けど、未だに国が破綻してへん理由には、

"ゼロ金利政策"によるところがデカイ。

 

 

 

国民に金利が払われへんかったら、国民は国債を買わんようになる。

したら、日銀やら大蔵省ていう公的部門

国債を買うて保有するようになるんや。

 

 

さらに、国民の税金の手助けを受けた銀行も、

しゃーなしに付き合いで低金利の国債を買う

 

 

国は債務の利息を払わんですむから、

国債は低金利で消化される。

 

国債=国の借金が消化されたら、

景気も回復してくるってワケや。

 

 

 

せやけど、

景気が回復したら

財政は破綻せんで済むんか?

て言うたら、そんなことはないんや

 

 

 

景気が回復してきたら

"ゼロ金利政策"は解除せなアカンし、

経済成長が軌道に乗ってきたら公定歩合とか、金利もあがってくる。

 

 

そないなったら、国債の利払い費も急速に増えてくるんや。

 

 

国債にかかってくる費用、要するに国債費が増えたら、

その他の費用を縮小せなしゃーないから、借金もさらに増える。

 

 

国民は、せっかく税金を払ても社会保障やら福祉には

金は使われんと、国の借金返済だけに使われとる

実情を知って、不満を募らせる。

 

 

 

せやから、国はこんな莫大な借金を減らす手段として、

「日銀がお札を際限なく刷る」ていう、

かなり強引な方法をとる事になるんや。

 

 

これやったら出回る貨幣の量が増えるさかい、

インフレを引き起こすやろ。

インフレになったら貨幣価値が落ちて、債務の実質価値も下がる。

結果的に借金を減らしたのと同じって事や。

 

 

 

けど、

インフレになったら国民の預貯金の価値も下がる

から、実質的な資産が減る。

それに、保険やら年金の給付額の価値も大幅に下がってしまうんや。

 

 

 

このインフレを避けて、先に言うたお札の増刷やなくて

消費税を引き上げて借金を減らすって方法もある。

 

 

けど、消費税を引き上げれば引き上げるほど、

買い物をする人が減るやろ。

日本経済はさらなる不況に陥る事になるんや。

 

 

 

結局一度増えた国の借金は、

景気が下がろうが、回復しようが、

今後も増える一方なんや。

 

 

国が財政破綻!ってなる日は、そない遠い日でもなさそうやな・・・。

 

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