調査実録

[case1] カネより大事な恋の道?

依頼者は、京都市内に住む島田氏。
私鉄に勤務していて、実際の年齢は28歳なのだが、ヒゲが濃いので32,3歳ぐらいに見える。
カジュアルなセーターにジャンバーを羽織った、真面目そうな青年だ。

依頼内容

島田氏から依頼を受けたのは、10月半ば。「380万円を無利子で貸したまま行方不明になった友人、梅津氏(22歳)を捜して欲しい」と言うのだが、島田氏の様子がどうも釈然としない。380万円ものお金を無利子で貸してあげたのに、黙っていなくなられたのでは、さぞかし腹も立とうというものだが、そういう素振りも無ければ、梅津氏のことを詳しく話そうともしないのだ。

「どうして、380万円ものお金を無利子で貸してあげたのですか?」と尋ねると、「友人だから」といい、「では、出会ったのは?」と聞けば何も話さない。

結局、島田氏が与えてくれた情報といえば、北区か上京区あたりにいるらしいことと、よくベルサーチのネクタイをしているらしいこと。当然、氏名と年齢、外見的な特徴は教えてくれたのだが、手がかりになるような特徴はないという。

情報がこれだけしかないのでは捜しようが無い。せめて、梅津氏の写真でもないかと尋ねてみたが、それも「ない」の一点張り。
本気で探す気があるのかと疑いたくなるところだが、会いたいという熱意は強烈に伝わってくる。それも、話の流れから見たところ、貸した金のことよりも、梅津氏に合う事の方が重要らしい。

調査報告

島田氏の依頼を受けてはみたものの、ここまで手がかりが無いのでは、どうにもならない。そこで、梅津氏の写真を手に入れるために、梅津氏の血縁をたどってみることにした。

ところが、梅津氏は都内で独り暮らしだったらしく、いっこうにラチがあかない。ようやく、父親までたどりつき、書かれていた住所に行ってはみたものの、梅津氏の父親は、すでにそこからいなくなっていた。

切れてしまった糸が、ひょんなことから再びあがったのは、調査開始から1ケ月あまり経った11月の下旬。梅津氏の父親が住んでいた浜辺で聞き込みを行っていたところ、梅津氏の昔の友人に出くわし、梅津氏の携帯電話番号を聞き出す事ができたのだ。

ところが、調べてみたところ、携帯電話の持ち主は梅津氏ではなく、梅津氏の父親であった。

住所を訪ねてみると、梅津氏の父親がいた。しかも、梅津氏と連絡も取れるという。
数日経って、島田氏とともに梅津氏の父親の元を訪ねると、梅津氏の父親は梅津氏から島田氏宛の伝言を伝えてくれた。それは、「お金は時間をかけても必ず返す。でも、今はいろいろあって会えない」というものだった。

それでも何とか会えないかと食い下がる島田氏の、あまりの熱意に、梅津氏の父親も不審に思ったのか、「どうしてそんなに会いたいのか?」と尋ねたところ、思いもかけない言葉が島田氏の口からこぼれ出た。
「僕たち、つき合ってたんです・・・・・」

なんと、2人はホモだったのである。梅津氏に対する島田氏の愛は、相当に深いものだったようで、連絡が取れたことを大いに喜び、再び会える日を心待ちにしているようである。

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